ごあいさつ

課題と解決に向けて

 私達は美術造形の創作活動を核に、地域の様々な方々の学びと交流の場として、そして子ども達の豊かな文化活動と包括的な教育支援を目指して2014年(平成26年)2月に設立し、5月より運営を福岡市博多区の山王地区で始めました。
 美術や造形は様々な教科と違い、趣味や教養と捉えがちです。しかし現在子ども達が身につけるべき「多様性」や「創造性」を育む面として最も適した学びです。一人一人の違いや個性を尊重し、違いを受容する事。点数が取れた人取れなかった人の上下の序列では無く、違いの価値を見出す水平的な見方を美術活動は私達に教えてくれます。
 水平的な見え方は、それぞれの個性や違いを尊重します。障がいを抱えている友達や生きにくさを抱えている友達にも目を向けることが出来ます。インクルーシブ教育として美術造形の創作活動はとても有効に働きかけてくれます。私達は、絵画や立体制作・感覚養成遊びを通じながら積極的に地域の方々と連携し、3つの「力」を育てます。

遊ぶ力

子ども達の遊ぶ力は、子ども達の育みとして学ぶ事と同じくらい大切なものです。遊ぶこと自体がルールを持たないと楽しめないもです。一人で黙々と穴を掘ったりすることも、沢山の人数でごっこ遊びをすることも、子ども達の中にルールや約束事があってこそです。創造性、協調性、異年齢との交流。様々な遊びを通じて子ども達は大人と違う世界でルールを作り、ルールを学びます。遊びは社会性を築く第一歩です。大人はそのサポートに徹し、遊びの広がりを見守り支援します。

遊ぶ力

体験する力

教室では、自然体験事業として夏・秋の「キャンプ事業」、科学体験として冬の「プラネタリウムと星空観望会」そして「読書」等、体験活動を行っています。家族で出来る家庭も、経済的に困難な家庭も、社会的養育の観点から私たちが積極的に関わることで、格差や状況で機会が与えられない子どもが生まれないようにします。様々な体験を通じて子ども達は思考し、気付き、成長します。様々な「成長」の機会を子ども達に届けることが自発的な子供の成長に繋がると考えています。

遊ぶ力

学ぶ力

現在、学習機会の差は、家庭の経済的な状況で左右される状況となっています。塾に週6日通う子や習い事で毎日放課後が埋まってしまう子もいれば、ひとり親や共働き家庭で、子ども達だけで留守番をしなければいけない子ども達もいます。私たちは、教室を有効利用し、放課後の自学の習慣化を行い、子ども達の学習意欲の継続習慣と将来の広がりを確保したいと考えます。伸び伸びと楽しく勉強がもっと楽しくなる「学ぶ力」を身につけます。

遊ぶ力

しかし上記の活動は、安心な社会生活、生活基盤が家庭や家族に築かれてこそです。今現在日本において7人に1人の子供が貧困状態にあると言われています。豊かな暮らしがある一方、目に見えない子ども達の生きづらさがあるのも事実です。そのような子ども達が、それぞれの家庭の状態で左右されない、教育や学び、そして遊びの機会を提供する。そのためにも社会的養育・養護まで踏み込んだ活動を私達は目指します。地域で子ども達を見守り、支援する。学校・家庭そして第3の居場所として私達の山王ひなた美術教室があること。新しい子どもの拠点活動としてここから始めます。

代表(主宰): 成田 章子